「チューンナップ」といえば、なんとなく難しそうで面倒なイメージがありますよね。
「買ったばかりだし」
「普通に滑れれば良いし」
と、ボードをそのままにしている方も多いのではないでしょうか。
しかしながらチューンナップは、スノーボードの寿命や安全性を高めることが、大きな目的です。技術レベルや購入時期に関係なく、行う必要性は高いでしょう。
そこで今回は、スノーボードとメンテナンスに慣れていない初心者向けから、慣れている上級者向けまで、チューンナップの手順をレベル別に解説します。
ぜひチューンナップをする際のご参考にして、万全なスノーボードで楽しみましょう。
そもそもスノーボードのチューンナップとは?
チューンナップとは、傷や汚れなどによって低下したスノーボードの滑走性能を、完全に取り戻すためのメンテナンスのことをいいます。
スノーボードを購入したばかりだとしても、1度でも滑れば滑走性能は低下します。それは、雪との接触によって傷や汚れが生じる上、体重を支えたり制御したりしようと力を加えながら滑るためです。
その低下した滑走性能を完全な状態まで戻すために、チューンナップは必要となります。滑りやすくなるだけではなく、怪我や事故防止にも繋がり、さらには保護することで寿命も延ばせるでしょう。
よって、技術レベルやスノーボードの購入時期などにかかわらず、チューンナップは誰にとっても重要な作業といえます。
スノーボードのチューンナップの手順|レベル別に解説
チューンナップの重要性は理解していても、難しかったり面倒だったりすると、なかなか手を付けられませんよね。
今回は初心者・中級者・上級者向けに、3段階のレベルに分けて手順を解説していきます。
ご自身のスノーボードやメンテナンスのレベルに合わせて、参考にしてみてください。
初心者でもできる簡単なやり方
まずは、初心者の方でもできる簡単なやり方です。
①ビンディングを外す
ここからのお手入れをしやすくするため、まずはビンディングを外しましょう。
再度同じ形でセッティングできるよう、写真を撮っておくのがおすすめです。
固定するための金具が錆びていないかもチェックし、ネジはなくさないようネジ穴にとめておきましょう。
②ソールの汚れを落とす
次に、ソールに付いた汚れを落としましょう。
水で流したり、キッチンペーパーやタオルなどで拭き取ったりします。
③リムーバーでクリーニングする
汚れを落とす役割であるリムーバーを使用して、②で落ちなかった油汚れを落としましょう。
ソールにリムーバーを付けて、キッチンペーパーなどで拭き取ります。
クリーナーとベースワックスの役割をもつリムーバーは<こちら>
④簡易ワックスを塗る
実際に滑る前に、簡易ワックスを塗りましょう。
全雪質に対応している、スプレータイプのものがおすすめです。
全雪質対応、スプレータイプのワックスは<こちら>
慣れてきた中級者向けのやり方
続いては、スノーボードにもチューンナップにも慣れてきた中級者の方向けに解説します。
①スクレーパーでワックスの汚れを落とす
スクレーパーを使用して、残っている古いワックスを落とします。
ある程度の汚れが取れたら、リムーバーやブラシでさらに細かい汚れを落としましょう。
ブラシを使用するとソールがケバ立つため、キッチンペーパーなどで汚れを拭き取った後は、専用の布を使用して磨きます。
おすすめのリムーバーは<こちら>
ボアとナイロンがミックスされたブラシは<こちら>
②ワックスを塗る
水分をしっかり拭き取ってから、ワックスを塗りましょう。
ベースワックスと滑走用ワックスがあり、タイプも固形からペースト、リキッドやスプレーまでさまざまです。
それぞれ持続性の高さや扱いやすさが異なるため、ご自身にあったものを選ぶと良いでしょう。
ベースワックス不要、生塗り用のおすすめは<こちら>
ベースワックスのあとに使う、スプレータイプのワックスは<こちら>
③仕上げ
ワックスが乾いてから、コルクとブラシを使用して仕上げます。
コルクは、ワックスを均等に伸ばしてより接着させるため、力を入れて擦ります。
それから、ワックスの効果を持続させるために、ブラッシングをしましょう。
エッジ部分の錆び取りもするとなお良いですが、削りすぎると滑り心地が悪くなってしまいます。少しずつ、様子を見ながら行いましょう。
固形、スプレータイプのワックスをムラなく延ばせるコルクは<こちら>
ペンシルタイプの錆落とし、錆止めは<こちら>
お店レベルの上級者向け
最後はチューンナップのレベルを上げたいという上級者の方向けに、ホットワックスを使用するやり方をご紹介します。
①クリーニングワックスで汚れを落とす
初・中級者と同じやり方で、リムーバーを使用して汚れを落とします。
それでも落ちない汚れを、クリーニングワックスで落としましょう。
ワックスにアイロンを当て、柔らかくなったワックスを直接ソールに塗ります。
はじめてのアイロンには<こちら>
全雪質対応、まずはお試しポケットサイズのワックスは<こちら>
②ワクシングペーパーを使用してワックスを伸ばす
ソールの上にワクシングペーパーを置き、その上に溶かしたワックスを垂らします。
それからアイロンとワクシングペーパーを同時に動かし、ワックスを均等に塗りましょう。
その作業を、5回程繰り返します。
アイロンの熱からボードを守る、ワクシングペーパー50枚入りは<こちら>
③スクレーパーやブラシでワックスをなじませる
ボードを少し冷ましてから、スクレーパーを使用して、軽い力でワックスを削ります。
その後ブラシで力をいれて擦り、余分なワックスを削りましょう。
ボアブラシ→ナイロンブラシ→馬毛ブラシの順で使用します。
最終仕上げ用、馬毛ブラシは<こちら>
④ベースワックスをかける
ソールの温度を保ったまま、ベースワックスをかけていきます。
クリーニングワックスとやり方はほぼ同じで、③の削る作業は不要です。
全雪質対応、ベースとクリーニングの役割をもつワックスは<こちら>
まとめ
以上、3段階のレベル別に、チューンナップのやり方をご紹介しました。
レベルが上がるにつれて、必要な道具は増えてきます。
もちろんショップなどで依頼することもできますが、自分でチューンナップをすればするほど、よりスノーボードへの愛着が湧いてくるでしょう。
ぜひこちらをご参考にして、チューンナップにチャレンジしてみてください。
チューンナップに必要なものを揃えるなら<こちら>
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